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ブレインジムフォーラムについて

ブレインジムフォーラムの始まりは、2012年にブレインジムの有効性と心身の健康に関する情報を2名の医師と3名の教育者からの症例報告の形で講義したことからスタートしています。 ブレインジムは、米国の教育現場に於いて学習に困難を抱える子どもたちへ、運動を用いた学習サポートとして始まった経緯があり、学校内に於ける教師からの事例報告はあるものの保健や療育の現場で応用できる臨床研究や症例・改善の報告はなされていませんでした。


そこで、ブレインジムインストラクターである今道久惠から公式コースを学んだ医師や臨床心理士、特別支援に携わる教師たちが家庭でも実践しやすい運動として、児童とともにブレインジムを活用し、その後の変化をまとめていきました。


小児科医からは、夜尿や偏食に関する改善事例が報告され、精神科医からは、発達課題により二次的な障害となる不安や緊張・抑うつ状態の改善事例が示されました。特に、幼児期に受けたトラウマやPTSDへの対処では、心身に優しいブレインジムの活用が大いに期待できるという報告がありました。


現在では、特別支援のためのブレインジムとしてまとめられたクラスである、ブレインジム170公式コース(創始者:セシリア・ケスター教育学修士)が日本人より提供されるようになり、一人で運動を実践することが困難な子どもたちにも恩恵が与えられるようになっています。


熊本大震災の際には、被災地支援にてこころのケアとして活用され、心身両面からのサポートが被災者や支援者の笑顔を取り戻す一助になったとの報告をうけています。また、教育現場に於いては、集中力や洞察力の変化、姿勢の改善や学習能力の向上などについても具体的な報告があり、エクササイズと感情のコントロールの関係性について注目が集まっています。


このような事例を公表することで、より多くの支援者・指導者が困難を抱える人々のサポートにブレインジムを活用し、穏やかな日常と安心安全な環境をクライアントに提供してもらえればと考え、年に1度の症例報告の機会をフォーラムという形で提供しています。


代表の今道久惠は、ブレインジムの臨床研究を実施し、ADHDの診断を受けた男児に対するブレインジムの有効性を検証しました。特に子どもたちが訴えずらい「感覚」に対する困難さを詳細に分析し、短期記憶の向上や衝動性のコントロールに活用できることを示しています。


今後も教育現場・医療現場・家庭の3者が手を組み、日常生活に困難さを抱える人々を多面的にサポートしていくことができる社会環境を整えることが重要課題です。ブレインジムフォーラムが、さらなるブレインジム探求の機会になるよう、多くの医師や教師との協働を行って参ります。

講演依頼について 教育委員会様、非営利の発達支援グループ様からの講演依頼では、フォーラムの内容ならびに臨床研究時の分析結果について、一部を公開しています。守秘義務をまもれる団体様からのご連絡には、できる限り対応させて頂いています。


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